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明治以来の富国強兵、殖産興業の国策を執っていた日本では、遊び戯れるという意味のスポーツが公には肯定されず、国民体育としてスポーツが認識されるようになり、昭和初期には原義とは異なった価値観で発展を遂げた。
また体育(即ち体の発育を促す教育)において、結果的に運動を伴う「スポーツ」が頻繁に用いられる為、体育=スポーツ、又は肉体運動=スポーツという価値観が強く根付いている。
従って、マインドスポーツと言われ、欧州では記事が新聞のスポーツ面で扱われるチェスや囲碁が国際スポーツ大会の種目になっていたり、五輪の公式競技採用を目指しているという事実に対しては、日本では違和感が強い。例えば学校のクラブ活動で、「体育部」には囲碁部は入らないが、スポーツ部であれば囲碁部が該当する。
他、ボウリングやカーリング、銃射撃、けん玉、ダーツ、雪合戦や鬼ごっこ、コンピュータゲームなど、れっきとしたスポーツでありながら日本人が想像するスポーツの印象から外れるものが多く存在する。アジアオリンピック評議会がアジア室内競技大会の種目としてコンピュータ・ゲームを「eスポーツ」として採用する事を決定した際には、JOC(日本オリンピック委員会)でさえ「そもそもスポーツと言えるのか」と違和感を示した。
俗に体育会系と称される価値観が、著しくスポーツマンシップを逸脱しているのも、この両者が本来別物であり、発展した背景が異なっている為である。
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